ネコの膀胱炎の予防について|神戸市東灘区の摂津本山駅付近の動物病院なら、去勢・避妊手術、混合ワクチン、狂犬病のサポートをする『おおじ動物病院』

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ネコの膀胱炎の予防について

寒くなってきたので膀胱炎のネコちゃんの来院が急に増えました。膀胱炎の原因はさまざまです。尿石症、尿路感染症、腫瘍など、はっきりとした原因がある場合と、これらの原因がないのに膀胱炎症状を示す特発性膀胱炎があります。頻尿、血尿、トイレ以外での排尿などが主な症状です。今回は特発性膀胱炎の予防のために飼い主さんができることについてお話しようと思います。

ネコちゃんの生活の中からストレスを取り除 くことが最も重要です。ストレスにはいろいろなものが考えられますが、一番はトイレの問題です。ネコにとってトイレはとてもデリケートな場所です。トイレが汚れていると排尿を我慢してしまうネコちゃんはわりと多いです。トイレを我慢する時間が長くなると、当然泌尿器のトラブルにつながります。まめにトイレの掃除をすること、あるいはトイレの数を増やすこともおすすめです。トイレの大きさや置き場所も大事です。同居のネコちゃんが居る場合は、それぞれのネコちゃんにとってトイレのストレスがなくなるように注意を払って下さい。トイレの数は飼っているネコちゃんの数プラス1が理想とされています。また同居のネコちゃん同士が気が合わない場合があります。そうなると別のネコちゃんの存在がストレスの原因になりますので、トイレだけでなく、食事をする場所、安心して眠れる場所を工夫してやることも重要です。

次に飲水の問題です。ネコは本来飲水量の少ない動物です。犬と比べると濃い尿が膀胱の中に長い時間たまっているため、泌尿器のトラブルになりやすい傾向があります。飲水量を増やして、尿の量や回数を増やすことで、泌尿器トラブルを減らすことができます。でもネコちゃんに無理やり水を飲ませることはできませんよね。ではどうするか?ネコは水に対していろいろなこだわりがあります。水道の蛇口から流れ落ちる水を飲むのが好きだったり、お風呂の残り湯を飲むのが好きだったり、洗面所のお水を飲むのが好きだったりといろいろです。できるだけネコちゃんの好きな飲み方ができるように、飼い主さんが手間をかけてあげてください。我が家のネコは毎朝私が洗面所に立つと急いで走ってきて、洗面所の縁に飛び乗って、水をはってくれとせがみます。洗面所に水をはってやると嬉しそうに水を飲みます。これで飲水量が確実に増えました。缶詰のえさを与える場合には、お水をかけて与えるのも効果的です。少しめんどくさいと思われるかもしれませんが、飲水量を増やすことはとても重要です。

我が家のネコの「かにぞう」は毎朝洗面所で水を飲んでいます。 

次に遊びや運動について。ネコちゃんの性格にもよりますが、若いネコちゃんほど、活発に動いて遊びたいという欲求があります。それが満たされないと、生活の中のストレスになります。短い 時間でも飼い主さんが遊んでやることがストレスの軽減になります。

最後に寒さ対策です。冬場は夜中や明け方に室温が下がります。これもネコちゃんの身体にとっては、泌尿器トラブルにつながるストレスになります。狭い場所でかまいませんので、ペット用のヒーターや使い捨てカイロなどを活用して、暖がとれるように工夫してあげてください。ちょっとした手間をかけることで、膀胱炎の予防ができます。

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