ノミとマダニの駆除剤を始めましょう|神戸市東灘区の摂津本山駅付近の動物病院なら、去勢・避妊手術、混合ワクチン、狂犬病のサポートをする『おおじ動物病院』

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ノミとマダニの駆除剤を始めましょう

3月に入ると暖かい日が増えてきます。ノミやマダニの活動も活発になります。春になるとフィラリア症の予防を始めなければと思われる飼い主さんは多いのですが、フィラリアの予防は5月の末からで十分間に合います。でもノミやマダニの駆除剤は3月から始めるのが効果的です。ノミやマダニの駆除剤にはスポットオンタイプと飲ませるタイプがありますが、どちらも効果は同じです。残念ながら駆除剤を使っていても、ノミやマダニが動物の身体につくことは防げません。しかし駆除剤を使うことで、体についたノミやマダニを短時間で駆除することができます。

実はノミやマダニは動物だけの問題ではありません。

ノミは虫なので、卵を産んでどんどん増えます。知らないうちにお家の中でノミが増えて、人間もノミに咬まれてしまうことはめずらしくありません。ノミに咬まれると、蚊に咬まれた時のように腫れたりはしないのですが、強烈なかゆみがあります。咬まれた痕が赤い小さなぽつぽつになります。

次にマダニですが、マダニは犬のバベシア症という病気を媒介します。これは何十年も前からあるよく知られている病気ですが、犬が重度の貧血をおこしてしまう病気です。当院のある東灘区でも、少し山の手の住宅街にはマダニの生息している地域が多くみられます。でもマダニが媒介するのはバベシア症だけではなく、人間にも感染する病気の原因になります。あまり知られていないのですが、マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウイルス性の病気を媒介するといわれています。これは比較的新しい人畜共通感染症で、人間が感染して発症すると、致死率も高くとても怖い病気です。実は数年前から全国的に感染が報告されています。これは人間だけの病気ではなく、犬や猫も感染します。また野生動物のシカやイノシシやタヌキなどにも感染が広がっているようです。マダニに咬まれなくても、感染した動物から人間に感染することもあります。事実野生動物が身近に生息する地域ほど、人間や犬や猫の感染が多く報告されています。残念ながら今のところワクチンや有効な治療方法はありません。いちばんの予防法はマダニに接触しないこと、原因不明の発熱のある動物に接触しないことなどがあげられます。身近に居るワンちゃんやネコちゃんにマダニの駆除剤を使うこともマダニの被害を減らす効果があります。

ノミだけでなくマダニの活動も春から秋に活発になります。ワンちゃんやネコちゃんのためだけでなく、飼い主さんのためにも早めの駆除剤の使用をお勧めします。

当院で処方しているノミとマダニの駆除剤です。いろいろなタイプがありますので、飼い主さんが使いやすいものを選んでいただけます。

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