犬と猫の眼の病気(乾性角結膜炎)
今回は乾性角結膜炎についてお話します。これは涙が充分に出なくなることが原因で眼の表面が乾燥してしまい、角膜や結膜が炎症を起こすという病気です。比較的高齢のワンちゃんにみられることが多いですが、猫ではまれです。症状としては、眼の表面が乾いた感じになり、いつも目やにがこびりついたようになってしまうという状態です。ほっておくとどんどん進行し、角膜の表面に血管の新生が見られたり、色素沈着のために角膜が真っ黒になることもあります。病気の原因としては、免疫が関連していると考えられています。涙の分泌量を調べる簡単な検査で診断できる病気です。
治療としては、免疫抑制剤の入った特殊な点眼液を点眼することで、よい状態が保てます。見違えるように綺麗になります。ただ点眼をやめると再発することが多いので、生涯に渡って点眼が必要になる場合が多いです。