本当はやさしいドーベルマン
おおじ動物病院の大路です。
私事になりますが、今から3か月前の3月29日に私の飼い犬 ドーベルマンの海老蔵がこの世を去りました。8歳9か月でした。
ドーベルマンを飼うのが若い頃からの夢だったのですが、8年前に縁あって手に入れることができました。すごく嬉しかったです。名前をどうしようかなあと考えたのですが、男前の代名詞だということで海老蔵にしました。私が海老蔵さんが大好きなんです。
ドーベルマンと言うと、よく洋画に出てきて、たいていは悪い人が飼っていて、牙をむく恐ろしい様相で人に襲いかかる怖い犬というイメージを持たれる方がほとんどだと思います。
でも実際はドーベルマンは人なつっこくて、優しい性格の子がほとんどです。
うちの海老蔵も外見とは全く違って、本当に性格の優しい犬でした。そしていつも楽しそうで、いわゆる天真爛漫を絵にかいたような犬でした。何があっても怒ることはなく、チワワに吠えられても、困ったなあという表情をしてうつむいてしまうような犬でした。
私はドーベルマンのかっこいい外見がたまらなく好きで、ちょっと見せびらかすようないい気分で散歩に連れて歩いていたのですが、世間の皆様にはどうも通じなかったようで、随分と怖がられたり、うっとうしがられたりしました。露骨に避けられたり、そばに来るなと言われたことも何回かあります。海老蔵は誰にでもフレンドリーな犬なんですが。まあ仕方ないですよね。
でも犬好きの近所の方や患者さんには、とてもかわいがっていただきました。本当にありがとうございました。
体重が45kgもあるのに、仔犬のようにはしゃいで動き回る大型犬を飼うのは大変なこともありました。晩年は病気が続いて、手術をしたり、いろいろ大変でしたが、たくさんの思い出を残してくれました。たくさんの幸せをくれました。とても楽しい8年間でした。きっと今ごろは天国ではしゃいで走り回っていると思います。