うわー初めて見る種類のネコちゃんだ
時代とともに流行の犬種があるように、猫の種類も随分と変化してきています。30年くらい前には日本猫がとても多くて、血統書付きのネコちゃんは少数でした。シャムネコ、ペルシャネコ(特にチンチラ)、アメリカンショートヘア、アビシニアンなどが多かったと思います。最近はあまり見かけなくなってきました。
15年くらい前からスコティッシュフォールドが増えてきて、最近はいろんな種類のネコちゃんにお目にかかることが多くなりました。ラグドール、メインクーン、マンチカン、ベンガル、ブリティッシュショートヘア、サイベリアン、ノルウェージャンフォレストキャット、ソマリ、ミヌエットなどなど。以前は図鑑でしか見たことがないネコちゃんが病院に来てくれると、うわあーと興奮してしまいます。
当院はかなりの街中なので、昔のように外ネコがどんどん仔猫を産むということがなくなり、なかなか簡単に仔猫に巡り合えない状態になっています。どうしても仔猫が欲しい人はペットショップやブリーダーさんから純血種のネコちゃんを買うということになります。
昔は来院されるねこちゃんの90%近くは日本猫だったと思います。ついこないだ過去1~2年の新しい患者さんのカルテをみてみると、なんと日本猫は50%で、残りの50%は純血種のネコちゃんでした。すごい割合の変化に驚きました。
それとともに気になるのが、心筋症のネコちゃんの増加です。心筋症は昔からある病気ですが、最近増えているなあと思います。当院は小さな病院で、患者さんの数も少ないですが、それでも心筋症のネコちゃんが来院されることがけっこうあります。当院の心筋症のネコちゃんの80%近くは純血種のネコちゃんです。遺伝的なものがあるんだと思います。
ネコちゃんの心筋症は残念ながら治すことはできない病気なのですが、この病気について飼い主さんにも知っていただく必要があるなあと考える毎日です。以前のブログで、猫の心筋症について簡単に紹介したものがありますので、興味のある方は読んでみてください。
当院の患者さんでエキゾチックショートヘアのマロンちゃん。私も飼いたーいと思ってしまう すごい美形のネコちゃんです。