病院犬のタロウ 18才になる 長生きの犬種は?
2年位前のブログで病院犬のタロウのことを紹介したのですが、タロウは今も元気にしています。ついに18才になりました。耳も聞こえにくくなり、目もあまり見えない状態ですが、食欲旺盛で以前と変わらず元気です。昨年は椎間板ヘルニアになって、うまく歩けなくなっていましたが、3か月間のコルセット着用で見事に回復しました。年齢を考えると凄い回復力です。
18才のワンちゃんというのは、実はとてもレアな存在です。最近は犬の平均寿命は14才数か月だそうです。20年前に比べると2才くらいのびたようです。15才、16才のワンちゃんが以前より増えてきたなあと思います。でも17才、18才の壁はけっこう厚くて、これを超えるのはごく少数のワンちゃんだけになります。
長生きのワンちゃんというのは、ワンちゃん自身が丈夫であるというのはあたりまえですが、飼い主さんの飼い方が真面目であることも特徴です。ちゃんとした食事を与え、規則正しい生活をさせておられるというのが一番です。ただ長生きの犬種というのもひとつの特徴です。30年くらい前には、マルチーズ、ヨークシャテリア、シーズーなどが人気の犬種で、心疾患の少ないヨークシャーテリアやシーズーは長生きの子が多かったです。その後はダックスフントが人気の犬種になったのですが、ダックスも長生きの子が多い犬種です。最近は飼育頭数がかなり減っていますが。今圧倒的に多いのがプードルですが、プードルも長生きの犬種に入ると思います。少し弱そうなイメージがあるのですが、小型犬の割には心疾患が少なく、17才くらいまで元気な子がたくさんいます。一般的に大型犬は寿命が短いですが、中型犬で圧倒的に寿命が長いのが柴犬です。昔から日本人にはとても人気の高い柴犬ですが、長生きの子が多いですね。
私は30年以上この仕事をしていますが、19才以上のワンちゃんは多分3頭ぐらいしか見たことがありません。一方猫は犬より長生きです。20才以上のネコちゃんは何頭もお会いしたことがあります。猫は犬ほど見た目が老けないので、20才以上のネコちゃんでも元気な子は10才の子と見分けがつかないです。羨ましいですね。
タロウはもう1年頑張って、超レアな19才になれるかな?と楽しみです。