気温低下に注意! 猫の膀胱炎
こんにちは、おおじ動物病院の大路です。
4月になったのに、寒の戻りで真冬のような寒さの日が何日か続きました。すると膀胱炎症状の猫ちゃんがたて続けに来院されました。これはよくあることです。犬は寒さに強いですが、猫は寒さがとてもストレスになる動物です。これは私の長年の経験から感じることですが・・・
そこで猫の下部尿路疾患について少しお話します。
猫の下部尿路疾患には、排尿困難(尿がポタポタしか出ない)、頻尿(トイレに何回も行く)、血尿などの症状が見られます。これらのいわゆる膀胱炎症状にはいろいろな原因が考えられます。
- 尿石症
- 尿路感染症
- 膀胱内腫瘍
- 先天性疾患
- 特発性膀胱炎
尿石症(主として膀胱結石)はよく見られる病気ですが、1~4 までの原因がないのに膀胱炎症状を示すのが特発性膀胱炎です。最近増えてきたように思われます。特発性膀胱炎の原因ははっきりしませんが、さまざまな要因が関連して起こると考えられています。エサの内容やホルモンの影響、生活環境からくるストレス、肥満などいろいろな要因です。
私は急激な気温低下も大きなストレスと思っています。猫の飼い主さんは、猫ちゃんが寒さストレスを感じないように、冬は特に気をつけていただきたいと思います。
ちなみに我が家の飼い猫(蟹蔵 3才)は、昼間は床暖のあるリビングでごろごろしていますが、床暖を切ってしまう夜間は電気座布団の上でご機嫌に寝ています。エアコンやストーブでなくても、狭い範囲の局所の床暖房で十分です。