慢性疾患について
慢性疾患は病気の初期症状がわかりにくく、症状が出始めたころにはある程度進行した状態になってしまっていることがあります。
慢性疾患になってしまった動物の治療はもちろん、初期症状で発見するための定期的な検診もおすすめしています。
慢性疾患は病気の初期症状がわかりにくく、症状が出始めたころにはある程度進行した状態になってしまっていることがあります。
慢性疾患になってしまった動物の治療はもちろん、初期症状で発見するための定期的な検診もおすすめしています。
人間と同様にペットにもアレルギー疾患が増加しています。
皮膚症状であったり、消化器症状であったり、呼吸器症状であったりします。
体質的な問題があるため、完治させることができない場合も多く、継続的な治療が必要になります。
特にかゆみの症状が強いアトピー性皮膚炎は、年々増加しているように思われます。
かゆみはペットにとってとてもストレスになります。
かゆみは取り除いてあげるために、ステロイドなどの投薬やシャンプー、外用薬、処方食などをおすすめしています。
また、ステロイドを使用しない治療方法もあります。
他の皮膚病の治療にも力を入れております。
お気軽にご相談ください。
中高年になると犬では、心臓に問題が出てくることはめずらしくありません。
一番多くみられるのが僧帽弁閉鎖不全症で、小型犬に多い病気です。
軽度の場合はあまり症状はありませんが、進行してしまう病気なので、病状が進むと心不全の症状がみられるようになります。
内服薬で悪くなった心臓を治すことはできませんが、薬を使って心臓の働きを支えてあげることで病気の進行を遅らせることができます。
犬の糖尿病の典型的な症状は、多飲多尿、食欲はあるが体重が減ってきたという症状であるため、比較的飼い主さんが気づきやすい病気です。
治療せずに進行してしまうと、ケトアシドージスという状態になり、命にかかわることになるため、できるだけ早い段階で治療を始めることが大切です。
治療には、自宅でのインスリン注射、食事管理などが必要です。
当院は糖尿病の治療経験が豊富ですので、細かくご指導できます。
中高年の犬によくみられる内分泌疾患(ホルモン異常)です。
甲状腺ホルモンの不足によってさまざまな症状がみられますが、あいまいな症状が多く、飼い主さんが気づかない場合が多いです。
ホルモンの検査ですぐに診断がつく病気です。
なんとなく元気がないとか、体重が増えてきたとか、被毛がうすくなってきたとか、気になる症状がある場合はホルモンの検査をおすすめします。
猫に比べると犬に多くみられる内分泌疾患です。
副腎皮質ホルモンの分泌過剰のため、多飲多尿、体重増加、脱毛などさまざまな症状がみられます。
食欲があって元気なので、病気と思われない場合もありますが、飲水量が異常に多いのは立派な病気のサインです。
簡単なホルモンの検査で診断がつきます。
犬にはさまざまな免疫介在性疾患があります。
聞き慣れない漢字ばかりの病名ですが、犬ではそんなにめずらしい病気ではありません。 治療にはステロイドを使用しますが、他の免疫抑制剤が必要な場合もあります。
猫の糖尿病はめずらしい病気ではありません。
多飲多尿、体重減少などが主な症状です。
犬と同様にインスリン注射、食事管理などが必要ですが、犬と違って正しい食事管理ができれば、インスリン注射が必要なくなるケースもあります。
高齢の猫に多くみられる内分泌疾患です。
甲状腺ホルモンの過剰によって、体重減少、下痢、嘔吐、活動亢進など、さまざまな症状がみられます。
簡単なホルモンの検査で診断できます。
治療としては、甲状腺ホルモンを低下させる薬を飲ませる内科治療と甲状腺を切除する外科治療があります。
高齢の猫には、腎機能低下がよく認められます。
ただ、猫の場合は徐々に進行する腎機能低下は症状としてはっきりとわからない場合が多く、明らかな症状がみられる頃にはかなり腎不全が進行してしまっていることがよくあります。
初期の段階で腎機能低下を発見できれば、投薬や食事管理で進行を遅らせることができます。
そのため、ある程度の年齢以上の猫ちゃんには半年~1年に1回程度の血液検査をおすすめしています。
人間のように人工透折や腎移植は現実的でないので、動物では腎不全が進行した場合は、継続的に皮下補液が必要になります。
飼い主さんの都合で、頻繁に通院できない場合は、家庭で皮下点滴をしていただくことも可能です。